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インサート成形

目次
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TECHNICAL GUIDE

ゴムのインサート成形とは
工程・材料・設計時の確認ポイント

金属や樹脂などの部品を金型内にセットし、ゴムの成形時に一体化する方法がゴムのインサート成形です。後付け組立の見直し、部品の位置管理、シリコーンゴムと樹脂の接着可否を検討する際の基礎を整理します。

ゴムのインサート成形とは

インサート成形の特徴を画像で解説

金属や樹脂をインサートするケースでは、あらかじめ部品を金型に配置し、その周囲でゴムを成形して一体部品にします。ゴムと相手材を別々に製作して後から組み付ける方法と比べ、部品構成や組立工程を見直せる場合があります。

一般的な樹脂のインサート成形では、溶融した樹脂を充填して部品を一体化します。本ページで扱うゴムのインサート成形では、ゴムの材質や成形方法に応じた加硫・硬化工程を前提に、材料の組み合わせと成形条件を分けて検討します。

※参照元URL:錦城護謨株式会社(https://www.kinjogomu.jp/rubber/composition.html

ゴムのインサート成形の流れ

工程の細部は成形方法で異なります。ここでは、金属または樹脂をインサートする案件で確認したい流れを示します。

  1. 01 部品・材料の
    事前確認
  2. 02 前処理・
    金型へのセット
  3. 03 ゴムの成形・
    加硫
  4. 04 離型・検査・
    取出し

部品・材料の事前確認

まず、ゴムの材質、インサート部品の材質、使用環境、必要な保持性能を確認します。特にシリコーンゴムと樹脂を一体化する場合は、相手材の名称だけで可否を判断せず、樹脂のグレードや添加剤を含めて確認します。

前処理・金型へのセット

シリコーンゴムを異材と接合する場合は、相手材の状態に応じて前処理やプライマー処理を検討します。その後、金型内で部品が動かないように位置決めしてセットします。

ゴムの成形・加硫

金型内でゴムを成形し、加硫または硬化させます。シリコーンゴムと樹脂を接合する案件では、実際に使う材料で接着性を確認してから、量産条件を決めます。

離型・検査・取出し

成形後は、部品を取り出して外観、位置、バリ、接着・保持状態などを確認します。一体化によって後工程の組立を減らせますが、求める性能を満たしているかは、使用環境を想定した評価で判断します。

※参照元URL:信越シリコーン(https://www.silicone.jp/guide/rubber/faq/faq028/

ゴムと一体化するインサート部品・材料

インサートする相手材としては、金属部品や樹脂部品が挙げられます。シリコーンゴムと樹脂を組み合わせる場合は、樹脂の種類・グレード・成形条件を事前に確認します。

組み合わせ 検討の起点 確認したいこと
ゴム×金属
(ネジ・端子・板金など)
金属部品を金型にインサートして一体化する 金属表面の状態、金型内での保持方法、必要な保持性能
シリコーンゴム×樹脂 樹脂部品をインサートして一体化する 樹脂の種類・グレード、接着性、成形条件の事前評価
シリコーンゴム×シリコーンゴム 色や硬度を変えた一体成形を検討する 目的に合う材料の組み合わせと工法

シリコーンゴムと樹脂を組み合わせる場合は、同じ樹脂名でもグレードなどによって接着性が変わることがあります。図面上の材質表示だけで決めず、試作や評価を通じて確認することが大切です。

※参照元URL:信越シリコーン(https://www.shinetsusilicone-global.com/catalog/pdf/Self-adhesiveLIMS_E.pdf

ゴムのインサート成形を検討しやすいケース

採用可否は、部品仕様と評価結果で判断します。次のような課題がある場合は、インサート成形を含めた工法比較を始めるきっかけになります。

相談前に整理したいこと

  • 後付け組立の工程を見直したい
  • 金型内で部品の位置関係を管理したい
  • シリコーンゴムと樹脂の接着可否を見極めたい
  • 色や硬度を部位ごとに変えたい

位置ズレが製品性能や外観に影響する場合は、金型内での保持方法とインサート部品の寸法ばらつきを確認します。色や硬度を部位ごとに変えたい場合は、シリコーンゴム同士の多色・異硬度の一体成形も比較対象になります。

ゴムのインサート成形のメリット

01
組立工程と部品管理を見直しやすい

別部品を後から取り付ける工程を減らせるため、組立作業や部品管理を見直しやすくなります。工程削減の効果は製品構成や生産量によって異なるため、現行工程と比較して検討することが大切です。

02
位置関係を金型で管理しやすい

インサート部品を金型内で位置決めできれば、ゴムと相手材の位置関係を工程内で管理しやすくなります。ただし、部品の寸法ばらつきや保持方法まで考慮しなければ、位置ズレやバリにつながることがあります。

03
部品ごとに必要な機能を持たせやすい

ゴムの密閉性・防振性・操作感と、金属や樹脂の強度・形状を組み合わせられるのが利点です。必要な性能を一つの部品に集約できるかどうかを、設計段階で見極めます。

失敗を防ぐために確認したい設計・成形のポイント

ゴムのインサート成形では、接着性だけでなく、部品の保持、ゴムの流れ、量産時の再現性まで含めて検討する必要があります。試作で成立しても、量産移行時に条件が変わることがあるため、早い段階で確認項目をそろえることが重要です。

問い合わせ時には、図面、ゴム材質、相手材の材質・グレード、使用環境、必要数量、困っている現象をそろえておくと、試作の進め方を相談しやすくなります。

※参照元URL:日本ゴム協会誌(https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu1944/50/2/50_2_138/_pdf

ゴムのインサート成形で、接着・保持・量産条件に不安がある方へ

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01
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02
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03
設計から品質管理まで一貫した生産体制

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成形技術 インサート成形、トランスファー成形、コンプレッション成形
ゴム素材 シリコンゴム、導電ゴム、オイルブリードゴム、FKM(フッ素ゴム)、ACM(アクリルゴム)、特殊導電配合ゴム(自社配合)

ゴムのインサート成形と他工法の使い分け

インサート成形が適するかは、組み合わせる材料、必要な機能、製品形状、生産量で変わります。下表は検討の出発点です。実際の可否やコストは、部品仕様と量産条件をもとに確認してください。

ゴムのインサート成形 後付け組立 2色・多色成形
考え方 金属・樹脂などの部品とゴムを金型内で一体化する 成形後に部品を組み付ける 複数の材料を一体化して成形する
向く場面 密閉性・保持性を持たせ、組立を減らしたい場合 小ロットや、成形後の交換性を重視する場合 色・硬度・触感などを部位ごとに変えたい場合
主な確認点 相手材との接着・保持、前処理、位置決め 組立精度、作業性、部品管理 材料の組み合わせ、設備・金型、形状の成立性
注意点 試作だけでなく量産時のばらつきも確認する 工程数や組付け忘れ・位置ズレを管理する シリコーンゴム同士の多色・異硬度成形も含め、工法を個別に確認する

※参照元URL:錦城護謨株式会社(https://www.kinjogomu.jp/rubber/composition.html

ゴムのインサート成形に関してよくある質問

ゴムと金属のインサート成形で剥離を防ぐには?

金属表面の状態、金型内での保持、成形条件を確認します。必要な保持性能を整理したうえで、試作・評価を通じて判断します。

シリコーンゴムと樹脂の一体成形は可能ですか?

可能な組み合わせはありますが、樹脂の種類・グレードや成形条件によって接着性は変わります。図面上の材質名だけで判断せず、実際に使う材料で試作・評価して可否を確認することが重要です。

インサート部品の位置ズレは防げますか?

位置ズレを抑えるには、金型内での保持方法と、インサート部品の寸法ばらつきを踏まえた設計が必要です。部品の形状や数量によっては、治具や自動挿入の検討も行います。

インサート成形と2色成形はどう使い分ければよいですか?

金属や樹脂などの既存部品とゴムを一体化したい場合は、インサート成形が候補になります。色や硬度などを部位ごとに変えたい場合は、2色・多色成形も検討対象です。実際には材料の組み合わせ、形状、必要数量をもとに選定します。

部品別シリコンゴム成形メーカー
3選

シリコンゴム成形メーカーをお探しの企業に向けて、作りたい部品別におすすめのメーカーをご紹介します。
各社で対応技術や得意とする部品が異なるため、自社で作りたい部品にあったメーカーを選ぶ参考にしてください。

異素材と一体化した
部品なら
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例えば、こんな部品に
  • キーパッド
  • スイッチカバー
  • 樹脂/金属一体パッキン
おすすめな理由
  • ポリプロピレン樹脂等、接着が困難な異素材同士の接合が可能で設計自由度が高い
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※参照元:サンアロー公式HP(https://www.sunarrow.co.jp/technology/rubbermolding/

平面形状の
部品なら
桜シール
桜シール株式会社
例えば、こんな部品に
  • Oリング
  • パッキン
  • オイルシール
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  • 平面形状部品として主要なOリング、パッキン、ガスケット等の規格シール製品を専門に取り扱い
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※参照元:桜シール公式HP(https://www.sakura-seal.co.jp/

複雑な形状をした
部品なら
ホッティーポリマー
ホッティーポリマー
株式会社
例えば、こんな部品に
  • 医療部品
  • カスタム設計が求められる試作品
おすすめな理由
  • 液状シリコーンの使用で、内部構造まで自由な形状設計を実現
  • 特許取得の独自技術「架橋接合®」により、複雑な形状の製作が可能

※参照元:ホッティーポリマー公式HP(https://www.hotty.co.jp/3d_service/consignment/

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