TECHNICAL GUIDE
ゴム樹脂一体成形は、ゴムと樹脂を一つの部品にまとめ、柔らかさ・密閉性と、形状・剛性を部位ごとに持たせるための選択肢です。採用を決める前に、まず「一体化する目的」「接合部のつくり方」「量産時に確認する条件」を整理しましょう。組立工程を減らしたいだけなら、後付け組立のほうが適する場合もあります。
ゴム樹脂一体成形は、ゴムと樹脂を一つの製品として組み合わせる方法です。代表的な方法の一つが、先に用意した樹脂部品を金型に入れ、その周囲にゴムを成形するインサート成形です。
ゴムを必要な場所だけに配置できるため、シール性や緩衝性を担わせる部位と、形状を支える樹脂部を分けて設計できます。大切なのは、ゴムと樹脂を「くっつける」ことだけではありません。接合部が使用環境と量産条件に耐えられるかまで見極める必要があります。
ただし、一体成形にすると金型、材料、評価の検討が増えます。交換性を重視する部品や、少量で組立工程の負担が小さい部品は、後付け組立も含めて比較するのが現実的です。
| 選択肢 | 検討の起点 | 最初に確かめたいこと |
|---|---|---|
| ゴム×樹脂の インサート成形 |
既存の樹脂部品にゴム部を一体化したい | 相手材、接合部の仕様、金型内での保持方法 |
| ゴムの二色成形 | 同種のゴムを部分的に組み合わせたい | 材料の組み合わせと、部位に持たせたい役割 |
| 後付け組立 | 交換性や組立後の調整を残したい | 組立精度、部品管理、工程負荷 |
二色成形は、樹脂との一体化だけを指すものではありません。同種のシリコーンゴムを組み合わせてつくる二色成形の例もあります。何を一体化したいのかを先に分けると、相談先との会話が早くなります。
同じ「シリコーンゴム×樹脂」でも、材料の組み合わせによって検討の出発点は変わります。材料メーカーには、対象とする樹脂種に応じて区分された自己接着性の材料もあります。材料名だけで可否を決めず、採用する材料と使用条件をそろえて確認してください。
樹脂部品を金型に入れる案件では、成形時に部品がどの位置で、どのように保持されるかも重要です。金型構造と保持方法を含めて検討し、量産方法に無理がないかを確認します。
相談時に共有する情報の例としては、図面、組み合わせる材料、使用目的・使用環境、必要数量が挙げられます。完成品のイメージとあわせて、分かる範囲で伝えておきましょう。
工法名だけで依頼先を決めると、必要な材料や部品形状に対応できるかを後から確認することになります。異素材と一体化する部品、平面形状のシール部品、複雑な形状の試作品では、相談したいメーカーの条件も変わります。
シリコンゴム成形メーカーを比較する際は、まず作りたい部品に近い対応実績から確認すると、候補を絞り込みやすくなります。
シリコンゴム成形メーカーをお探しの企業に向けて、作りたい部品別におすすめのメーカーをご紹介します。
各社で対応技術や得意とする部品が異なるため、自社で作りたい部品にあったメーカーを選ぶ参考にしてください。
※参照元:サンアロー公式HP(https://www.sunarrow.co.jp/technology/rubbermolding/)
※参照元:桜シール公式HP(https://www.sakura-seal.co.jp/)
※参照元:ホッティーポリマー公式HP(https://www.hotty.co.jp/3d_service/consignment/)